(US ode 69) E(+)/E
商業的には失敗に終わったが、内容的には最も深いのではと思われている、ギターヒーローRandy Californiaとその義父である鉄人ドラマーEd Cassidy率いるLAのサイケデリアSpiritの三作目。Randyのギターがドライヴする従来のハードサイケ路線で幕を開けるが、その後はどこかルーズで倦怠感あるブルージーなナンバーやジャズの要素を前面に出したスピリチュアルで浮遊感あるトラック等、派手さを押さえより内なる意識を解放したものへとなっています。その中でも特にダークに沈み込むインスト曲‘Ice’での実験的な試みは彼等のひとつの到達点と言えます。黒地のスレやすいジャケですが珍しく綺麗です!