USA/hogs on ice/2007
[COVER/DISC] E+/E+
初期はRobyn Niceの名で90年代末期にバンド活動、2001年にJim Collinsの名でソロデビュー。Jim Collinsの作品は当時当店でも取り扱いがあり覚えている方もいるかと思います。Jim Collinsはサイケデリックなアルバムカバーで内容も魔窟から聴こえてくる様なアシッドフォーク作でしたが、彼はその後に何度も名義を変更しては同傾向の単発作を連発。本作はその中の一枚で、変わらぬ彼のミステリアスなボーカルとそれに共鳴するギター、不安を掻き立てるSEで出口の見えない闇を彷徨い続ける息苦しさと霊気を孕んだ彼だけの音楽が封じ込められています。ジャケにはインフォメーション等は一切なくリスナーはただ彼の音に対峙しなくてはならない。コマーシャリズムは皆無、ひたすら匿名を貫く彼の作品にはTim Buckley, Simon Finn, Jandek、これらアーティストと共通する美意識によって作り上げられています。彼の作品は何れも少数限定制作なので入手は容易ではありません。